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高齢者の特徴

転倒

高齢者は、運動機能の低下、薬剤の影響、認知機能の低下、視力の低下などにより転倒しやすくなります。また、骨粗鬆症(骨量が減少し、骨がもろくなること。閉経後の女性や高齢者に多い)などが背景にあるため、転倒が骨折に結び付きやすく大腿骨頚部骨折骨折等により、安静などから寝たきりになる場合が多くあります。手をついて転倒すると、前腕の橈骨遠位端を骨折しやすくなります。また、慢性硬膜下血腫の合併にも注意が必要です。高齢者の骨折では、短期間であっても、運動制限により、著しい筋力低下を招き、機能回復に時間がかかります。

転倒予防には、高齢者の身体状態に考慮し、転倒しない環境を整えることが大事です。例えば、段差の解消(カーペットの端のめくれや電気コード類、敷居などのわずかな室内段差等)や、手すりや照明の設置、すべりにくい床材の使用、移動時の見守りなどがあげられます。

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