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高齢者の特徴

低栄養と食欲不振

加齢とともに身体が必要とするエネルギーの消費量が減り、食欲が低下することが多く、栄養の不足が問題となります。栄養が低下すると、浮腫や貧血を生じやすく免疫機能も低下し、感染症にかかりやすくなります。また、呼吸筋群の筋力低下により、たんが肺に貯留しやすい状態になります。

高齢者の低栄養では、たんぱく質とエネルギーが不足しているたんぱく質・エネルギー低栄養状態(PEM)が多くみられます。高齢者でもたんぱく質の必要量は一般成人と変わりませんので、副食を意識して取る必要があります。

食欲不振は、食物を食べたいという生理的欲求が低下あるいは消失した状態をいいます。食欲不振では、ジギタリス製剤、認知症治療薬、非ステロイド性消炎鎮痛薬などの薬物の服用や亜鉛の欠乏が原因となっていることもあります。その他、嗜好に合わない献立、極度の疲労や睡眠不足、不適切な食事環境、食事の際の家族関係や人間関係の問題があります。

亜鉛欠乏症は高齢者に多く、降圧薬、脂質異常治療薬などの副作用でも引き起こされます。味覚障害の原因ともなりますので注意が必要です。

食欲不振が長時間持続すると、体重減少や栄養障害が生じ、生命維持に影響を及ぼしたり、生活することへの意欲や活力の低下、生きる意欲の低下にさえつながります。

食欲不振の改善には、①室内の換気、②食卓の雰囲気づくり、③献立の配慮、④生活過程の調整、⑤円滑なコミュニケーションが大切となってきます。

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