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意識障害・せん妄

意識障害は、意識が清明(正常な状態のこと)でない状態をいいます。意識障害の原因として、①脳血管障害や頭部外傷、てんかんなどの脳の器質的疾患、②薬剤の副作用(向精神薬など)や脱水、③糖尿病により血糖値が異常に高い(もしくは低い)場合や肝臓病、肺疾患などがあります。

意識障害はその程度に応じて、①意識混濁または錯乱(意識はあるが周囲に対する認識や理解が低下し、思考力や記憶力も落ちてぼんやりとした状態)、②傾眠(うとうとと眠りがちだが、呼びかけなどの刺激に対し反応して目を覚まし、簡単な応答もできる状態)、③混迷(手足をやや強くつねる、大きめの音、強い光などに少し反応する状態)、④半昏睡(皮膚を針でつつく痛みなどに少し反応する状態)、⑤昏睡(どんなに刺激を与えても、全く反応しない状態)の5段階に分類されます。

意識障害の一種にせん妄があります。軽い意識混濁に加えて一過性の認知機能低下、見当識障害、不眠、興奮、妄想、幻覚などさまざまな精神症状が現れます。夜間に症状が現れる夜間せん妄が多いのも特徴です。

せん妄の原因として、各種の脳疾患や身体疾患に基づく脳機能の低下による軽度意識障害があります。その他、睡眠や覚醒リズムの障害、入所や入院など環境や生活リズムの変化、手術前などの不安、アルコール摂取、脱水、感覚遮断(社会的に隔離された状態や、必要な眼鏡や補聴器が使用できない状態など)でも引き起こされます。

症状は認知症とは異なり、一過性であることがほとんどで、通常は数週間でおさまります。薬物治療も必要に応じて行われますが、原因や誘因を取り除けば、症状は改善・消失します。不安、恐怖、困惑の気持ちが強いので一人にしないこと、そばにいて静かに対応する事、音や光を調整して静かな環境を整えること、折に触れ現実を知らせること、冬には膝掛や温かい飲み物で体の緊張をほぐすなどの接し方も必要です。

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